霧月三樹の気まぐれブログ
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今日は犬夜叉ですvv
やっとほのぼのした感じのが書けました^^;
やっとほのぼのした感じのが書けました^^;
背中合わせのお題④の続き
「大丈夫ですか、珊瑚。傷、痛むか??」
「うん、平気…。ごめんね、法師さま。重いだろう??」
いつもなら2人並んで歩いている所だが、今日は少し様子が違う。
珍しいことに、今日の珊瑚の位置は弥勒の背中の上。
妖怪退治を生業にしている彼女だけあって、普通の女子に比べて体力もずっとある珊瑚だが、いつも背負っている飛来骨が地上に出ていた木の根にひっかかり、バランスを崩した彼女はそのまま転んでしまったのだ。
幸い骨までは折れていなかったようだが、捻挫が酷くて歩くのが困難だったため、飛来骨は犬夜叉に預け、珊瑚は弥勒に背負われているという訳なのだ。
「なに、お前1人くらい重くもなんともない。もっと頼って構わないんだぞ。」
「ありがとう。法師さまは優しいね。」
「私はいつも優しいだろう??」
ほらまた、すぐ調子に乗るんだから…。なんてふくれた珊瑚の声が、背中越しに聞こえる。
実際、珊瑚は本当に軽かった。こんな少女が、あんな大きな武器を背に巨大な妖怪相手に毎日闘っているのかと思うと、何とも言えない気持ちになる。
守りたい。この命に変えてでも。
「ねえ、法師さま。振り向かないで、そのままで聞いてほしいことがあるんだけど…。」
「ん??」
「好きだよ。」
「…」
あまりにも一瞬だったので聞き違いかと思ってしまったが、きっとそうではないのだろう。
振り返って、珊瑚の顔が見たいと思う反面、突然の不意打ちで思わず赤面してしまった自分の顔を見られる訳にもいかない。
自らの背の上にいる愛しい人をしっかりと抱え直してから、少しだけ速度を速めて弥勒はまた歩き出す。
後でしっかりとお礼をさせて戴くとしようか、なんて不埒な事を考えながら。
「うん、平気…。ごめんね、法師さま。重いだろう??」
いつもなら2人並んで歩いている所だが、今日は少し様子が違う。
珍しいことに、今日の珊瑚の位置は弥勒の背中の上。
妖怪退治を生業にしている彼女だけあって、普通の女子に比べて体力もずっとある珊瑚だが、いつも背負っている飛来骨が地上に出ていた木の根にひっかかり、バランスを崩した彼女はそのまま転んでしまったのだ。
幸い骨までは折れていなかったようだが、捻挫が酷くて歩くのが困難だったため、飛来骨は犬夜叉に預け、珊瑚は弥勒に背負われているという訳なのだ。
「なに、お前1人くらい重くもなんともない。もっと頼って構わないんだぞ。」
「ありがとう。法師さまは優しいね。」
「私はいつも優しいだろう??」
ほらまた、すぐ調子に乗るんだから…。なんてふくれた珊瑚の声が、背中越しに聞こえる。
実際、珊瑚は本当に軽かった。こんな少女が、あんな大きな武器を背に巨大な妖怪相手に毎日闘っているのかと思うと、何とも言えない気持ちになる。
守りたい。この命に変えてでも。
「ねえ、法師さま。振り向かないで、そのままで聞いてほしいことがあるんだけど…。」
「ん??」
「好きだよ。」
「…」
あまりにも一瞬だったので聞き違いかと思ってしまったが、きっとそうではないのだろう。
振り返って、珊瑚の顔が見たいと思う反面、突然の不意打ちで思わず赤面してしまった自分の顔を見られる訳にもいかない。
自らの背の上にいる愛しい人をしっかりと抱え直してから、少しだけ速度を速めて弥勒はまた歩き出す。
後でしっかりとお礼をさせて戴くとしようか、なんて不埒な事を考えながら。
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