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霧月三樹の気まぐれブログ

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恋したくなるお題(管理人ひなた様)サイト様より、お借りしたお題を前からちまちま書いてました。

日記で少しずつ分けて上げて、全部揃ったらサイトの方に載せようかと思います。
因みに、お題は『背中合わせのお題』

 01. 震える背中は君の哀しみ
02. 頭上の蒼月を仰いで
03. 君の寝息を子守唄に
04. 背中より絡めた指で伝え合う
05. 鼓動は思うより正直で
06. 声で伝わるその表情
07. 振り向かず聞いてね
08. 「馬鹿だね」と横腹をドスン
09. 受け止めるよ 何度でも
10. いっせーので走り出せ!

このお題見た時、とっさにあの4人が浮かんできたので…^^;
日記書く度に、1つずつ消化致します。

氷上さん、真似してしまってゴメンなさいorz

背中合わせのお題の続き

抜けるように白い、その素肌に刻まれた火蜥蜴と錬成陣はあまりにも赤く。
師と崇めていたかの錬金術師の偉大さを伝えるのには、十分過ぎる物だった。

国家錬金術師となる事を拒み、世の為人の為となる錬金術を求め続けた師がなぜこのような道を選んだのか。
彼が亡き今、その故を知る術はもうどこにもない。

だがこれが、弟子である私にとっての試練なのだと言うのなら、それはあまりにも残酷で。
私だけではない。目の前に座る、この幼き少女にとっても。
彼女は一体どんな思いで、この背中を得る事を了承したというのだろう。

衝撃のあまり何も出来なくなってしまっていた私の目に、素肌のままの彼女の背中が小刻みに震えるのが映る。
どうする事も出来ず、気がつけばただがむしゃらにその小さな背中を抱きしめていた。

突然の私の抱擁に、びくりと跳ねたその背も徐々に落ち着きを取り戻す。
けれども、その震えが止まることは決してなかった。

信じてもいない神という存在に、この時ばかりは願わずにはいられない。

『神よ。どうか彼女の痛みを私の物に。』と。



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